いくらあれば、旅しながら暮らせるのか
「ここ」からの手紙📮VOL.1
From Znojmo, Week 2
おはようございます。チェコの小さな町・ズノイモからの手紙です。
丘の上のバーで、夕暮れを見ながら書いています。ここの日の沈み方が良すぎて、もう少しこの町にいることにしました。ワインもすすみます。
いくらあれば、旅しながら暮らせるのか
ここ最近、「仕事をソロで完結させるにはどうすればいいですか」という質問を、何通かもらいました。
私にも、旅しながらでもできる収入源を作りたい!と意気込んだ時期があったにもかかわらず、質問を頂いて初めて「それをお伝えすればよかったのか!」と気がついた次第です。
ご質問を掘り下げてみると、「どうやって」のほかに「成り立つ条件」みたいな情報にもニーズがあるようです。思い返せば私も、「無限の貯金がないとムリなんじゃないか」云々とモジモジとしているあいだに、妄想から実現まで20年も掛けてしまいました。
ということで今回は、目安の収入を決める参考にしていただくために、「暮らしのコスト」の話をします。
2人で旅して暮らすと、「いくらかかる」のか。答えを先にお伝えします。ご覧の通り、比較的物価の高めな地域を強気に横断しております。
この家計の条件は以下のとおりです。
構成員は比較的、少食です(大人の1.5人分が目安)
大人のお酒が(多量に)含まれます
節約は一切していません
基本は自炊です(外食は2日に1回が目安)
長期滞在はAirbnbかBooking.comを利用
入園料や観光での交通費も含みます
国をまたぐような長距離の交通費は含みません
このリストからわかること。
滞在費は宿代に準ずる
都市によって特定の品目がすごい高いとか異様に安いとか、そういうのがおもしろかったりしますが、均すと食費・日用品はそれほど差がありません。宿泊費の価格がそのまま反映されていると実感します。
日々の滞在費用は自炊率に準ずる
どこにいても同じですが、自炊ができると支出は下がります。そして、自炊がしづらい家やホテル滞在だと上がります。
イスタンブールでは、食費が少し高めになっています。ここで最初に選んだ家のキッチンが地下にあり、怖すぎて自炊ができず外食が重なったことが原因です。その代わり宿代は安めです。
滞在満足度を考えると、宿は多少値が張っても、快適に自炊できるほうが絶対いいと結論づいています。私たちは日本人なので、どれだけ美味しくても毎日トルコ料理はちょっと重たいですし。
滞在が長い国は月換算だと下がりやすい
スーパーを覚えて使い分けるようになります。
Airbnbの長期割が入ります。
観光モードが抜けて、旅ではなく「生活」になります。
外食が「選択」ではなく「面倒」になります。
そういうことが少しずつ積み重なって、数字は下がっていきます。
最安のイズミルで1人16万円ほど。自炊前提のドミトリーなら、この半額でもいけそうです。長く滞在する場合、気兼ねなく自炊の買い置きができるので、より快適な食生活が送れます。(滞在の最後2日くらいは、在庫処分みたいな食事になりがちです)
(我が家も子連れで海外ドミトリーに挑戦したい気持ちはありますが、息子が内向的なので「今は大丈夫」、とのこと。)
ただ、だからといって長く居続けるほうが良し、になると、きっと旅の目的を徐々に見失いそうだなと思います。
6泊のベオグラードには、31泊のイズミルにはないものがありました。どちらが良いという話ではなく、たぶんその行き来そのものが、暮らすことと旅することの境目なのだと思います。
ズノイモの丘の上でこの3ヶ月を振り返りながら、そんなことをぼんやり考えていました。
「ここ」からのスープ
トルコでレンズ豆のスープにはまってから、街が変わって名物にスープがあると、必ず頼むようになりました。ウィーンの朝食で飲んだスープもおいしかった。
ズノイモで頼んだのは、クライダ(Kulajda)。チェコ伝統の、きのことじゃがいものスープです。ディルとサワークリームがきいた、南ボヘミアの家庭料理だと教わりました。
ひとくち飲んで、ん、なんの味?なんか酸っぱいぞ!
スープが酸っぱいという経験が私にはあまりないので、しばらく「味を楽しむ」より「味の正体を推理する」ランチとなりました。あとで調べたら、サワークリームに加えて、仕上げにお酢と砂糖で甘酸っぱさを整えるのがこのスープの本場流らしい。なるほど、狙って酸っぱいのか。
正直、日本人の口に無条件で合うかというと、そこは微妙かもしれません。でも、こういう「知らない味」に出くわすたびに、まだ知らない「ふつう」がこんなにあるんだな、と思います。
P.S.
家計管理担当のClaudeさんが、今回の数字をまとめてくれました。私にとっては、これがAIの一番有意義な使い方な気がしています。
もうひとつ。この丘のバーで読んでいた本のことを、noteに書きました。
日本は本当に「危ない」のか。「流出する日本人」を、日本を離れて3ヶ月で読む
日本を出て3ヶ月、あの本を丘の上で読んだら、思いがけず子どもの「帰れる場所」の話になりました。次は税制やお金まわりのことも書くつもりです。
ではまた、来週木曜日に。







やっぱり宿代がけっこうかかるよなー!という印象です。いやすみません、物価からするとかなりお得に泊まっていらっしゃるのは重々承知なのですが。みんなの知りたいところをドーンと出していただき感謝です!!さてうちのもそろそろ集計しなくては…!
昔10年間アメリカに住んでいました。
時代も場所も違うので、比べることはできませんが、ヨーロッパには旅行でしか行ったことがないので、憧れます〜🥰
とても興味深く読ませていただきました!