いちばん高いのは、お金なのか
「ここ」からの手紙 📮 VOL.2
From Wrocław,Week 1
ポーランドの第三の街・ヴロツワフからの📮です。
窓の外の、大きく育った白樺の木を眺めながら書いています。白樺ってもう、日本の平地ではうまく育たなくなってしまったなぁ、と…樹木からも異国の情緒を感じます(今、こちらの気温は19℃)。
・
今週は一冊の本を読みながら、その本の内容のことをよく考えていました。
お金は、いちばん「軽い」コスト
いま、「43歳頂点論」という本を読んでいます。角幡唯介さんの新書で、「人間は43歳前後が頂点」だ、という話です。
・
体力は年齢とともに落ちていき、経験値は上がっていく。その二本の線が交わるところ、総和がいちばん大きくなるところが、だいたい43歳前後。だから人は、その頃にいちばんいいパフォーマンスができる可能性がある。角幡さんは、それを冒険家たちの生き方から書いています。
この本を手に取ったのは、「おや、この人生の頂点は今なのか…」と目についたから。ただ、冒険家のように常に攻めた生き方をしているわけではないので、半分くらいは興味本位です。
ところがどうでしょう、自分事に置き換えて読んでいると、途中からまんまと「まさか私も、やっぱりいまが頂点なんだわ」となりました。
・
私はいま43歳で、この4月から、8歳の息子とふたりでトルコからの➛東欧➛中欧の旅をしています。考えてみるとこの旅ができたのは、3つのものがたまたま同じ「いまこの時」にそろったからでした。
旅費を自分でまかなえること
子どもを連れて見知らぬ国を歩けるだけの、気力と体力があること
息子が「旅の適齢期」であること
ちなみに8歳は間違いなく、子連れで海外旅にいく「適齢期」です。
赤ん坊では覚えていないし、もう少し大きくなれば、置いていけないものが増えます。8歳って多少の個人差があれど、「子連れ旅」として一番の「旬」だな、と思います。詳しくは、また次の機会に。
・
このお便りで、前回「旅しながら暮らすと、いくらかかるのか」という話を、この3ヶ月で経てきた6都市で実際にかかった旅費について書きました。一日いくら、一ヶ月いくら、と。
これが一番、取っ掛かりとして「気になる」と質問される部分なのですが、実際にはお金以外の「かけている分」が、色々あるなぁと気がついた次第です。
お金は使えば減りますが、働けばまた戻せます。でも、3つの条件が重なっているこの時期は、いちど過ぎたらもう戻ってきません。私の体力は落ちていくし、息子は大きくなる。来年の私たちは、今年の私たちには戻れない。
・
型にはまらない生活には、実際「いくらかかる」のか。「かかる」というとまずお金を連想してしまいますが、コストとか代償とか、そういう面でみて「かかっているもの」がたくさんあるんだ、と最近気づいてきています。
私と息子はそれぞれ、いまという時間をかけている。それは完全に「いま」しかできない、買い直せないもの。
延々旅を続けることは、たぶんできます。でも、「続けられること」と「いまが続くこと」は、べつの話。
・
そんなことを考えていたら、息子が「日本に帰ったらこれ食べたい」といって、リストを書いてきました。
「…日本に帰りたかったら、いつでも帰れるからね」と言ったら、「いまはまだ帰りたくないんだよ」と。
ほんまなん?
と言いたくなりますが、息子も恐らく、なんとなく分かっているようです。
こんな日常。
「ここ」からのおやつ
最近、我が家で流行しているおやつ。日本にいれば、いつものものを食べているだけで栄養はなんとなく回ります。でも国をまたぎ続けると、絶対に偏ってきていると思う。
そこで、このあたりでどこでも見かける「パプリカ」。生で食べられて、野菜界でぶっちぎりのビタミンC含有量、そしてビタミンA、Eも豊富。パプリカのビタミンは加熱してもOKらしいのですが、私は料理がニガテですので。
P.S.
前回の「旅しながら暮らすと、いくらかかるのか」の記事を読んで、憧れのアヤさんが、スペインでのリゾート暮らしの家計簿をシェアしてくださいました。貴重すぎです。
海の見えるスペインの街…行きたい!となる一本。
P.S.のP.S.
いま読んでいる、さきほどの「43歳頂点論」(角幡唯介・新潮新書)です。
来週も、この続きのような、少し違うような話を書けたらと思います。








最高のおやつですね~🙌
「8歳・旅の適齢期」というのは、その通りだと思います。うちの末っ子の娘も8歳で、先日の旅で、これは無理だろうと思っていたトレイルを平然と歩き切りました。意志と体力の伸び方には目を見張るものがあります。
息子さんの「たべたいもの・いきたいとこ」リスト、かわいいですね。行き先に温泉が入っているあたり、8歳にして奥深さを感じます。
ところで私は今、「毎歳頂点論」を実践しています。43歳を過ぎた者としては、そう思い込んでおくのが一番です😄